先代の父親も畳屋。子どものころから、い草の香りの中で育ってきました。
日本独自の文化である畳には集中力を高める効果があると言われるなど、いいところが沢山あります。ここでは少し、畳の基本的なことについてお伝えしましょう。
畳は日本古来の敷物で、日本の気候によく合ったものです。
寝て、起きて、布団をたたんで、御膳を出して、食事をして。こういった日本の生活に必要なことはすべて、畳の和室が一つあればできます。
冬は暖かく、夏は爽やかに家屋を保ってくれ、畳替えをするだけで気分転換もできる畳は、知れば知るほどに、とてもよく考えられた内装材だなと思わされます。
最近は日本では和室が減ってきましたが、むしろ、外国の方からの和室の需要が増えていて、お店に寄った海外の方に畳を持って帰りたいと言われることもあります。日本の方にもあらためて畳の良さを認知してほしいなと思ってます。
「畳」という記述は、古くは古事記、日本書紀など神話にも登場しますが、昔は単に重ねてたためる敷物のことを指していたようです。最古の畳としては、奈良時代に聖武天皇(在位期間724年〜749年)が使用した寝台用の畳が残っています。
平安、鎌倉、室町と少しずつ畳の利用が増え、桃山・江戸時代のころに、茶道の発展とともに畳の利用も増え、この頃から町人の家にも広く普及したと言われています。
もともと、インドで野生のい草を織ることによって「畳表」の原型となるものが作られていたのが、日本に伝わってきたとされています。
日本では、い草の品質を改良して、より敷物として適したものを栽培するとともに、稲藁で作った緩衝性の高い「畳床」を開発して合わせることで、日本独自の「畳」を創りあげました。
国産の畳の場合、必ず産地証明シールが貼られています。
これを見れば、どこの県のどの生産者によって生産された畳表なのかがすぐわかるようになっています。
日本では、熊本県がい草の栽培が盛んで室町時代から生産しています。
今では作付け面積の95%を占めており、最大の生産地となっています。広島県も、「備後表」の名で知られており、桂離宮などにも採用されていました。
その他、福岡県(筑後表)、岡山県(備中表)などが知られており、各地で高級で品質の良いい草の品種開発や、ブランド構築に盛んに取り組んでいます。
当店では、各種畳の取り寄せが可能ですので、その違いなどについてしっかり説明させていただいた上で、ご要望に合ったものを選んでいただけるようにしています。
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